フォッサマグナの旅
「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった」
川端康成の小説「雪国」の有名な冒頭の一節ですが、私は物心ついたときから、境界線が好きでした。
小学1年生ごろ、ベストテンでチェッカーズが燕三条駅から中継で出演していて、藤井フミヤが燕市と三条市の境界線を跨ぎながら歌っているのをテレビで見ながら、「いいなあ」と思ったのを覚えています。
旅行に行くときも、目的地に到着した時より県境の看板を見たときの方が興奮しました。
Uターンで地元に戻ってくる時、有休消化中にマニュアルのスポーツカーをレンタルして、フォッサマグナの構造線に沿って静岡から糸魚川に向けて一人旅をしました。
教科書などでお馴染みの東日本と西日本の断層が露出している新倉露頭、日本が誇るもう一つの境目、中央構造線と交差する位置にある諏訪大社、糸魚川にあるフォッサマグナミュージアムと、境界線好きにはたまらない2泊3日の旅となりました。
また機会があったらフォッサマグナを旅してみたいものです。